カナリアるーむ こころの相談室

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三鈷の松

3月8日は国際女性デーでした。応援と感謝を込めてミモザの花を撮影してきました。

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最近のブログは自然の中で、植物からお題と気の力をもらうことが多いです。私の個人的な散策趣味もあるのかもしれませんが、今日は自然の中からもう一つご紹介。

 

先日、京都の禅林寺を訪ねたときに出会った「三鈷の松」の松葉です。松葉といえば一般には2本ですが、この松葉は3本と大変珍しいものです。弘法ゆかりの松とも言われ、留学中のお大師様が唐の港から日本に向かって密教仏具の三鈷杵(さんこしょ)を投げ(スケールが甚大…!)、祖国での密教寺建立の地を定めようとされた折、その三鈷杵が掛かった木がこの三鈷の松であったと伝えられます。

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お寺の方に頂きました。巻いてお守りとして身に付けることも出来るそう。

2つ、2本というのはしっかり立って自立しそうでいて、実は横からの力に意外に弱かったりします。登山の折に、3点を支持、と声をかけられます。二本の足でしっかりと踏ん張るその気概は大切ですが、しかし人は何時も強くはいられません。腕力頼みでは無理なことはもちろん、もう一支えが必要です。心が立ち向かう場面にも、本当の強さは、しなる竹のような優しさと強靭さ、いざとなれば3つ目の支えを厭わず、求めること、その姿勢もまた一つの確かな力です。たった一人で頑張りきろうとせず、人事尽くせばその先は、時、場所、見知らぬ誰か・志を同じくする仲間達、自然なるもの、己の力を超えた何かに対する謙虚もあっての自分かもしれません。

 

三鈷の松からは3つの福、「知恵、慈悲、真心」を授かるとか。

今日は国際女性デー、ミモザの花色の明るさに、賢く、優しく、まことの心意気ある人々の未来を重ねつつ。

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