GWはいかがお過ごしでしたか。人びとの移動や街の賑わいも落ち着く頃、身の回りのものごとがようやく通常の運転をしはじめました。
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これほどにコロナの制限が解かれ、あの頃には思うことすら閉じてしまっていた世界がまた開けてきた喜び、驚き。胸を撫で下ろすような、ほっとする感覚を味わいましたね。
ただその片隅では、人知れずあの日々の不自由、不安、心無い偏見、不穏はなんだったのかと振り返る苦々しさ、新薬やワクチンの普及まであともう少しであったのにコロナ期間を乗り越え切れなかった人たちへの無念。又、日毎で出されてきた集計公表がなくなって感染の状況はモニタリング精度が落ちてゆく懸念から、ご高齢の方や身心に疾患を抱える方、周囲で支える方々の心配。
なかなか表に出しにくい感情もあると思われ、きっと一人ひとり胸にしまっていた経験や戸惑いも、様々に浮かぶようです。
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風のたいへん心地よい季節ですが、新風に当たったゆえの、心身のゆらぎも多い季節です。
春に抱いた思いや計画が、現実に照らして再考の必要が出ることも。でも焦らないで、もう一度疲れたところに新鮮な空気を送り直し、ゆっくり駆動を心がけ、どうぞ気を負いすぎないように。時折好きな物や事で休息・充電しつつ、今日一日を丁寧に、一つずつの気持ちで進んでいきましょう。
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いつもの街路や公園の樹木。ついひと月前には、花をたくさん咲かせ人びとに見上げられていた木々。…いまはしんと鎮まり、ただ葉や枝を揺らしています。
すっきり伸びる、ほっそりと立つ、どっしり下ろす、形は様々あれど静かに佇む木の幹に、ほんの少し力を分けてもらおう、そんな5月です。