カナリアるーむ こころの相談室

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オレンジ色の光に

今日9/21は、世界アルツハイマーデーです。
ライトアップが全国各地で行われているそうですね。

「認知症とともに生きる希望宣言」をご存知でしょうか。一社)日本認知症本人ワーキンググループ JDWGという団体により、2018年11月1日に表明された宣言です。私自身は、認知症と家族の会の活動やその当事者の方々でつくる会報紙を通じて、この宣言を知りました。

最初に大切なことを申し上げておきたいと思いますが、論点や前提をずらさない為に……すなわち、私達は決して認知症に「ならない」ために学んだり、「完璧な全き予防のために」注目を寄せたり気をつけたりするのではないということです。

認知症と診断されたとしても、私は私でありつづけるし、あなたはあなたである、それに変わりはない。この世の中は誰もが、一人の例外なく老いや病と共にありますが、生きることの主人公は自身であり、自分らしくあることを追いつづけてよいのだということ。それを前提として知っておく必要があります。恐れることなく、隠すことなく、こんな当たり前の基本にもう一度立ち返る必要があります。


その上であらためて宣言を読み返してみます。

但し今回は、認知症の人、ではなく、主語を〈私〉にしてご覧になってみて頂きたいと思います。


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常識のとらわれから身をほどくことの大切さ。

いくつになっても人はチャレンジし、成長していく余地があること。

味方になってくれる人や場所を見つけること。

それを選んでよいこと。

生きることは人との関係の中にあるということ。

これらがすべて幸せに生きるための基本的な権利につながっていること。

 

そう考えると、この宣言における姿勢は、実は全ての人々の生き方に当てはまることなのではないでしょうか。現実を受け入れながら、自分にできることから着手する、自らの内にある柔軟な勇気を感じられるのです。

世界アルツハイマーデーに寄せて、相談室でふだんお話をお聴きするなかで、日頃感じていることとの繋がりから、ご紹介してみました。


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写真は過去のライトアップ (神戸市のサイトから)

https://www.city.kobe.lg.jp/a39067/kenko/fukushi/carenet/ninchisyou/20200921.html