2021年、あけましておめでとうございます。
コロナ対策もさらに油断のならない状況ではありますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。受験生の方はもちろん、年度末に向けて、各自の課題にも健康管理にも、丁寧に心をくばりたいときです。
年初めに、今日はこんな木を紹介したいと思います。
<ヤマコウバシ> クスノキ科クロモジ属の低木
秋の紅葉後も落葉しない(枯凋性といいますが)ことで知られる木で、冬枯れの山でのその佇まいが人々に力を与えうると見え、「落ちない」葉として受験のお守りにもされている地域もあります。
これは秋の終わりに撮影してきたものですが、左枠の写真で紅い葉に混じってヤマコウバシの姿がお分かりいただけるでしょうか(矢印)。このように紅葉シーズンには地味であまり目立たないのですが、他の木々が葉を落とした後、手折れば香しいと名をつけられるその細枝に、かようにたくさん茶褐色の葉をまとうヤマコウバシは、ひっそりといながら存在感があります。
春には新芽が、この冬枯れの葉の間から力強く出てきます。
寒く厳しい中も内なる力を蓄えて、新芽の季節までなんとかこらえて踏ん張ってゆきたいですね。
皆様にもヤマコウバシの力が届きますことを祈って。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。